昨日の雨のせいか、かなり濡れていた。
でも、手を差し出したら、乗っかってきた。
このままでは誰かに踏ん付けられるか、ネコやカラスの餌食になりそうなので、家に連れて帰ることにした。
子供の頃、スズメのひなやらヒバリの卵やら、何度か育てた記憶があったなぁと、思い出しながら。。。
とりあえず、ナツが子犬時代に使った「キャリーバッグ」を引っぱり出し、ナツのトイレシートと、ティッシュペーパーを敷いて、お皿に水を入れた。
さて、ここからがどうして良いか分からない。。
しかし、今はネット社会!
パソコンで検索したらすぐにすごいサイトを発見した。
その名も「すずめSOS」!!
このサイトを参考に、ひなスズメの様子から、「巣立ち間近で、親鳥の元に返せること」、「親は4〜5日はひなの声を覚えていること」、「返すならば、7〜8時から午前中が良いこと」を学んだので、キャリーバッグに入れたままのスズメのひなを持って、もう一度落っこちていた場所に連れて行った。
しばらくすると、ひなのピヨピヨ鳴く声に合わせて、電線につかまってピーピー反応している1羽のオトナのすずめがいることに気付いた。
あれが親に違いない!!!
ただ、横側にしか出入り口のない犬用のバッグでは、スズメの姿がお互いに見えにくいだろうし、なかなかスズメ親子も近付きにくい。
第一、僕が近くにいたのでは警戒してしまう。
と、困っていたら、近くに住むご婦人が家から現れ、不審人物(=僕です!)に「何をしているのか?」と質問し、「なるほどそれはまぁ良く見つけましたね」と納得して下さって、家からちょうど良いサイズの段ボール箱を持ってきて下さった!
これなら天井部分が大きく開いているし、親鳥から姿がよく見える。
それをちょっとだけ高めで(ネコ対策)、安定した場所に置いて、様子を見ていたら、さっきの親鳥らしきスズメが徐々に近寄ってきて、お互いに鳴き合っている。
もう間違いない!!
ひなスズメも、家にいた時の濡れた状態から、だいぶ乾いて、もう羽ばたいて飛べそうにみえるまで回復してきた。
(すみません。この時はすずめ親子の動きを追うのに夢中で、写真を撮ることを思い付きませんでした。ここら辺は文字情報だけで、ご想像下さい。)
そして、親スズメがとうとうひなスズメの1メートルくらい近くまで寄ってきて、ひなスズメは段ボールの底から出て、段ボールの縁の部分につかまって、互いに見つめ合いながらピーピー鳴き合っている。
ああ、感動!
あとは、親がひなを安全な場所まで誘導し、ひなが自力で飛べるようになるまで(たぶん数日間でしょう)エサを運んでくれることを期待して、僕はその場を去ることにした。
近隣の親切なご婦人は、「段ボールはあとで片付けておきますよ」と言って下さった。
ありがとうございます。
とまぁ、朝のスズメのお話でした。
追伸:飼い主がスズメに夢中で自分には一向にかまってくれず、スズメの羽音にワンワン吠えるたびに叱られたナツは、いつもとは違う朝の様子に、すっかり落ち込んでしまいました。ぷっぷ〜(苦笑)